こんにちは、なりなりです(^ ^)
【birdy air / BROMPTON / Tyrell IVE SPORTS / iruka】コンパクトさと走行性能を兼ね備えた折りたたみ自転車4車種を徹底比較 - なりなり日記
こちらにも書いてある様に、僕のBROMPTONは坂道の上りに強くするために、チェーンリングを標準の50Tから40Tに変更しているため、トップギアでの一漕ぎ距離はbirdyとほぼ同じなのですが、BROMPTONだとあまりトップギアで漕ぐ気にならず、平地でも2ndで漕ぐことが多いです。
しかし先日、久しぶりにbirdyでサイクリングしてみて、BROMPTONに比べて重いギアが踏みやすく、平地では飛ばしたくなることがよく分かりました。ケーデンスの関係で30km/hちょっとが限界に近いのですが、もっと重いギアがあれば速度は上げられます。
僕の場合、和田峠や風張林道を登り切るために、birdyをフロントダブルにするか、BROMPTONにマウンテンドライブを取り付けるか悩んでいたのですが、BROMPTONは今でも内装3速+外装2速という特殊な構成なのに、更にマウンテンドライブを取り付けるのは、かなり使い勝手が悪くなる気がしていました。
グリーンサイクルステーション横浜にbirdy airのフロントダブル化を相談した結果 - なりなり日記
逆に、birdyはフロントダブル化してもアウターのチェーンリング歯数を上げる余地がほぼ無いため、高速側を強化することが出来ず、タイヤを20インチ化して高速側を補うと低速側が弱くなるジレンマがあります。
そこで今回は、birdyを改造する前提で、20インチ+フロントダブル化する場合と18インチのままスピードドライブ化する場合を比較してみます。
BROMPTONのスピードドライブによるフロントダブル化を詳しく検証してみる - なりなり日記
スピードドライブとマウンテンドライブはよく似ていますが
- 小さなチェーンリングの内装ギアを動かすことで1.65倍高速に回転させられるスピードドライブ
- 大きなチェーンリングの内装ギアを動かすことで1/2.5倍に低速回転させられるマウンテンドライブ
という違いが有り、チェーンリングの大型化に制約のあるbirdyに合っているのはスピードドライブとなります。
内装の遊星ギアを動かした状態では、停止させた状態に比べて多少なりとも抵抗が増えると思われるため、スピードドライブは高速時に少し重くなるリスクがあり、マウンテンドライブは低速時に少し重くなるリスクは有りますから、本当は高速側で重くなるリスクの無いマウンテンドライブの方が好まいとは思います。
前提となる条件は
birdy air標準状態では
- 18x1.25タイヤの周長1.325m
- チェーンリング最大53T
- チェーンリング最小38T(標準クランクを使用する場合)
- スプロケット構成は11/12/14/16/18/21/24/28/32T
であり、改造条件は
- 20x1.25タイヤの周長は1.450m
- フロントダブル化する際のチェーンリングは38/53T
- スピードドライブに36Tを取り付けた場合の高速側は59.4T相当
となります。
スピードドライブのチェーンリングはもっと小さくできるはずですが、あまり小さくするとトップスピードが上がらなくなるので、36Tくらいが丁度いいと思います。
それぞれの条件での一漕ぎ距離をフロントダブル時をダブル38T、ダブル53T、スピードドライブ時をスピード36T、スピード59Tとして比較すると
標準 | ダブル38T | ダブル53T | スピード36T | スピード59T |
---|---|---|---|---|
- | - | 6.99 | - | 7.16 |
6.26 | - | 6.40 | - | 6.56 |
5.74 | - | 5.49 | - | 5.62 |
4.92 | 5.01 | 4.80 | - | 4.92 |
4.31 | 4.59 | 4.27 | 4.34 | 4.37 |
3.83 | 3.94 | 3.66 | 3.98 | 3.75 |
3.28 | 3.44 | 3.20 | 3.41 | 3.28 |
2.87 | 3.06 | 2.74 | 2.98 | 2.81 |
2.46 | 2.62 | 2.40 | 2.65 | 2.46 |
2.15 | 2.30 | - | 2.27 | - |
- | 1.97 | - | 1.99 | - |
- | 1.72 | - | 1.70 | - |
- | - | - | 1.49 | - |
となり、スピードドライブの方がワイドレンジに対応できます。
フロントダブル時の38Tは標準クランクによる制約なので、クランクも変更すれば32Tなども対応可能となりスピードドライブ並みのワイドレンジ化が出来ますが、そうすると恐らく改造費用はスピードドライブとほぼ同じになると思われます。
その他のフロントダブルの特徴は
- 外装ギアなので走行中に自由に変速可能
- ハンドル左側にシフター追加することでアクセサリーを取り付けるスペースが更に減る
- 折りたたみ時にチェーン脱落リスクが生じる
- 非標準のフロントディレーラー追加によるメンテの必要性が上がる
スピードドライブの特徴は
- 内装なのとクランクの付け根のボタンを押す特殊な変速方式のため漕ぎながら変速不可能
- マウンテンドライブ自体のメンテは年に1度オイルを差す程度
- 取り付けも不調の場合も、サイクルハウスしぶやのみの対応となる
であり、改造費用に関しては、フロントダブル化5.5〜6.5万円+20インチ化に対して、スピードドライブ化が10万円程度と大きくは変わりません。
スピードドライブの方が見た目もハンドル周りもスッキリしますが変速はしにくくなります。
どうせフロントダブルにするなら、クランクごと変更して、もっと小さなチェーンリングにするという手もあり、せっかくリアが外装変速機のbirdyなので、フロントも外装でダブル化して峠をガンガン走った方が合っている気はします。
Edge 530を購入したため、どちらにしても改造は半年以上先の話になり、またしばらく悩むことになりますが、寒くなったらbirdyの初回メンテに出すつもりなので、その時にGCSで改造費用の見積もりをお願いしてみます。
追記 見積もり結果
サイクルハウスしぶや
スピードドライブのブラックを38Tでお願いする場合
- 部品代 11万330円
- 工賃 2万7,225円
となり、合計13万7,555円(税込)とのことでした。
更に、airをカスタムした場合は、折りたたみ時のチェーンのたるみ、脱落を防ぐためにチェーンテンショナー(税込11,000円)を取り付けた方が良いとのこと。これも足すと、14万8,555円となります。
スピードドライブはコロナ禍の影響で次会入荷日未定で予約も受け付けていないとのこと。
birdy airの改造に15万円か…
birdy一台しか所有していないならまだしも、ちょっと無いな。お金かけ過ぎ。
それに
折りたたみ自転車birdyの電動アシストサイクルE-BIRDYが発売直前(販売国未定)! - なりなり日記
birdyはリアがシングルになってしまうけど、ハブごと交換することでe-BIKE化出来るんじゃないかと思っているのですが、そうした場合、スピードドライブ化は殆ど台無しになりますから。
BROMPTONをマウンテンドライブ化する場合も14万円程度でしょう。BROMPTONの場合は高速側を強化してもペダルを踏み込むのが難しいから意味無いし、僕的にはスピードドライブはもう考えないことにします。
GCS横浜
まず、前提としてフロントディレイラーのキャパ、つまりチェーンリングの大きい方と小さい方の歯数の差は16T程度が限界となるそうです。素人の私に丁寧にご説明頂きました。
そのため、birdyの機構状の限界である53Tを取り付ける場合、小さい方は37Tとなり、クランクの変更(PCDの小型化)をしない場合の38Tとほぼ変わりませんから、クランク変更は無しと考えます。
- 20インチ化 4万5,000円〜5万円
- ダブル化(38T/53T)5万5,000円〜6万5,000円
ということなので、
- 18インチ 5万5,000円〜6万5,000円
- 20インチ 10万円〜11万5,000円
となり、もともと、高速化はおまけで、低速の強化が主目的である僕にとしては、18インチのままとして最低限の予算で出来るダブル化が良さそうです。
そもそも、birdyをe-BIKE化出来たらリアがシングルになって、本格的な走行は期待できなくなりますし、フロントだけでもダブル化しておくことは、e-BIKEで低速走行するのに役立ちます。
PSF1に自分で乗ってみて分かったのは、e-BIKEは
- スピードに乗って自由に走る分にはシングルギアで十分
- 人混みなどでゆっくり走る必要がある時のみ軽いギアが必要
ということです。
上り坂は重たいギアで軽くペダルに足を乗せるのが一番楽に坂道を上がれるのですが、重いギアで平地を走ると軽く20km/hに達してしまうので、軽いギアで進みを遅くしないとゆっくり走りにくいです。
また、20km/hを超えるとアシストが弱くなり、24km/hで完全に打ち切られてしまうため、あまり速いスピードで走る気も起こらなくなります。
追記 リアスプロケットの歯数を増やすことは出来ないか
18インチのままフロントダブルにした場合、結局、軽いギアを2段追加できるだけなので、それなら、フロントシングルのままスプロケットを2段追加して、同様の結果が得られないのか、再びGCSに相談してみました。
その結果、
- 標準ハブでは10速までしか対応できない
- ハブを交換したとしても、オフィシャルには32Tが最大で34Tではリアスイングアーム裏側に接触してしまう
とのことで、この案も却下されてしまいました。
birdyは色々改造できると聞いていましたが、結構、制約が多いですね。
Pacific Cycles Reach試乗車導入! - ローロ 関東3店舗Blog
それに比べて、こちら、LORO世田谷の試乗車のReachなんて自由です。
GRXの11速コンポーネントを使って、フロントシングルの54T x (11 - 42T)なんていう設定ができてしまっています。
20×1-3/8(37-451)タイヤなのでタイヤ周長は1.615mですから、一漕ぎ距離は2.08〜7.93mなので普通には十分で、11-46Tにすれば1.89〜7.92mに出来ます。フロントをもう少し小さくしたり、2段にして更にワイドにすることも。
良いなあ、Reach…
birdyを大きく弄るより、Reachに買い替えた方が良いかも。最新のReachはフレーム販売のみとなっているので完成品より割高になると思いますが、後から改造するよりは割安でしょう。初めから思いっきり好みの仕様にすれば良いので。