こんにちは、なりなりです(^ ^)
【BESV PSF1 / TERN Vektron S10】本格的な走行が楽しめる折りたたみe-BIKEを徹底比較! - なりなり日記
「ゆるキャン」にお勧めな折りたたみ自転車 Type S / REACH / birdy / BROMPTON / Speed Falco - なりなり日記
折りたたみe-BIKEに関してはいくつかの記事をアップしていて
BESVの折りたたみe-BIKE PSF1を購入しました! - なりなり日記
我が家では奥さん用にBESV PSF1を購入しています。
既に峠を含むサイクリングに夫婦で出かけた時に、僕が乗るのがBROMPTONでもbirdyでも、厳しめの上り坂で奥さんのFSF1について行くのは不可能であることを思い知っていますし、今後歳をとって行くことを考えると、僕用のe-BIKEが必要になることは目に見えていますので、その場合、どのe-BIKEが良いのか考えてみます。
選考の基準としては
- 満充電での走行可能距離が100km程度あること
- 折りたたみ自転車であること
を必須とします。
e-BIKEのアシストがあれば、体力の無い人でも1日に50kmは楽に走れますから、慣れれば70km、100kmと走れる様になれます。さらに、自転車キャンプとなれば大抵の人は片道50km程度、往復100kmは走る必要が有るでしょうから、平地や下りではアシストオフにするにしても100km程度走行可能でなければ話になりません。
もちろん充電器を持参すれば、オートキャンプ場であればキャンプサイトに100Vコンセント備え付けの場合もありますし、マックその他で休憩中に継ぎ足し充電も可能ではありますが、前提条件が増えるほど走るのが楽しくなくなります。
また、大抵の家族(というより奥様)からは自転車をそのまま室内保管する了解が得られないし、高価なe-BIKEを野ざらしで保管するのは嫌なので、コンパクトにして玄関や室内に保管するために折りたたみであることは必須だと思います。
現状、2つの条件を満たすe-BIKEは
- BESV PSF1
- Tern Vektron S10
の2車種だけなので、これらの仕様を徹底的に確認して、おまけとして国内発売の見送りが続いているBROMPTON Electricについても軽く触れます。
PSF1が発売されたのは2019年10月頃ですが、それ以降、同等レベルの折りたたみe-BIKEは新たに発売されていません。
電車等の公共交通機関を使っての輪行について
まず、「自転車は輪行バッグに完全に収めた状態でなくていはならない」というJRの規定を守ることが出来るのは、VektronにしてもPS-F1にしても相当体力の有る若い男性に限られます。
「夫婦2人で」となると、僕が当初考えた様に片方はBROMPTON+ころが〜る(4輪キャスター付き輪行バッグ)にして奥さんが引っ張る前提でなければ無理で、現状ではBROMPTONのe-BIKE、BROMPTON Electricの国内販売見送りが続いている状況を考えると対応手段は有りません。
PSF1には4輪キャスター付きの輪行バッグも有るのですが、BROMPTONのころが〜るとは違って、このバッグ自体の持ち運びが厳しいです。リアキャリアに取り付けて走行することは可能だとは思いますが、実質、リアキャリアにしか荷物の詰めないPSF1の荷物積載性が大きく低下してしまいます。
もう少しコンパクトになる4輪キャスター付き輪行バッグがあれば、PSF1の使い方は大きく広がるのですが。
BROMPTON Electricは最大70km程度走行できるので、平地や下りではアシストオフにして節約しながら走ることや、オプションのスピードチャージャーを携行するなどすれば、何とか走行距離的には足りるのですが、末尾にダメ出しする様に、使用できるフロントバッグの制約がとても残念です。あと、サイクルモードで聞いた限り、Electricは重量が増えるためころが〜るを使った輪行は不可能だろうとのことでした。
僕の場合、もう少し歳を取って足腰が弱ることを考えると、僕がPS-F1を輪行時に運ぶのも無理があります。PS F1で輪行出来るのは、若くて体力のある人か、荷物が少ないため走行時にオプションの4輪キャスター付き輪行バッグをリアキャリアに取り付けても問題ない人、荷物はザックで背負う程度で良い人のみです。
よって、夫婦2人や家族でe-BIKEを使って電車などで輪行することは諦めた方がいい。
あまり頑張ってe-BIKEを輪行で運ぶと、それだけで疲れてしまいますから、自走が厳しいところまで行きたい場合は、車に積んだ方が現実的です。
思い切り遠出して、サイクリストの憧れ、しまなみ海道を走りたい場合は
自転車は持って行かずに、こちらでレンタするのがお勧めです。僕たち夫婦もコロナ禍が落ち着いたら行きたいと思っていますが、ここでレンタルするつもりです。
PSF1乗りの奥さんはPSA1に違和感無く乗れますし、僕はVectronに乗ってみたいです。
荷物は2人ともザックにして、リアキャリアに括り付けるベルトを持参すれば困らないでしょう。
BESV PSF1
PSF1 | BESV JAPAN(ベスビー ジャパン) | 次世代のプレミアムe-Bike | 電動アシスト自転車
まずは我が家でも購入済みのPSF1(税込26万9,500円)について。
とても安いとは言えませんが、10年程度乗ると考えると許容できないでもないし、Vektronよりは安いです。重量も18.3kgとVectronよりは軽いですが、輪行バッグに入れて担いで運ぶとなると相当キツイです。
走行可能距離は最大95km、378Whのバッテリーのフル充電時間は4.5時間となっていますから、50%を充電するのにも2時間かかると思われます。それだとサイクリング中の休憩で継ぎ足し充電するには長過ぎます。マックなどで充電するとして、最大1時間と考えると22km分でしかないです。
積載性を上げるための仕組みはリアキャリアのみですが
サイクルハウスしぶや スタッフブログ: 走るE-BIKE BESV PSF1 カスタムしてご納車です
パニアバッグの取り付けは可能な様なので、そこそこの積載性は望めます。
アッパーラックバッグ|ORTLIEB(オルトリーブ)|PR International
更に、オルトリーブのE-トランクバッグやトランクバッグRCを取り付ければ10Lほど稼げますし
テントなどを積みたいなら、パニアバッグ+リアキャリアに直接括り付けた方が多く積めます。
アタッチメント |RIXEN & KAUL(リクセン & カウル )|PR International
フロントバッグを取り付ける仕組みは用意されておらず、うちのもそうですが、リクセンカウルのキャディーをハンドルステムに取り付けることでフロントバッグなどを取り付けることは可能ですが、ハンドルと一緒に動いてしまうことやキャディーが華奢なことを合わせると重量物を積載することは出来ません。
テントやシュラフなど嵩張るけど軽いものをバリオ ラックに取り付けるのは可能でしょうが、それでもハンドルの扱いには注意が必要かもしれません。
一点要注意なのが、PSF1はミニベロの割にトップチューブが高く、サドルをあまり大きく下げられないので足付きが悪いことです。そのため小柄な人は試乗してみることが必須で、身長150cm台の人はサドルを一番してまで下げても地面に爪先をつくのがギリだったり、トップチューブを跨いだ状態でも足付きが悪い可能性があるり、そうなると購入は諦めた方がいいです。
サドルに腰をかけた状態で足指の付け根が付き、トップチューブを跨いだ状態で踵まで足が付けないと信号待ちが辛いし、いざというときに危険です。
といった具合で、
- e-BIKEに30万以上かけるのは心理的に抵抗がある
- スタイルが気に入った
- 身長が160cm以上あるか、試乗して足付きに問題が無かった
- 90km走れば十分だという確信がある
- 自転車キャンプなんて絶対しないからトランクバッグが使えれば十分
というのであればお勧めします。
そう言われると、30万位上かけることを考えても良いかなと思う方は、次のVektronへ。
主な仕様比較も後の方に掲載します。
我が家も相当悩みましたが、当時はBROMPTONとの組み合わせで輪行が何とかなりそうなPSF1を選びました。でも、購入直後からコロナ禍となり、結局一度も輪行できておらず遠出の時は車に積んでいるので、僕的には正直失敗だったと思っています。
奥さんは満足して乗っているしPSF1が悪いということでは無いので、余計なことは口にしませんけど。
Tern Vektron S10
Vektron S10は税込35万2,000円とかなり高額になり、重量も22.1kgですから転がして運ぶか車に積む時だけ持ち上がるならまだしも、輪行バッグに入れて担いで運べる重さではありません。
Bosch eBike Systems | eBike およびペダル用プレミアムドライブ
アシストシステムは自社開発ではなくBOSHのものをそのまま使っており
eBike のバッテリー: 長い航続距離、軽量、充電が簡単 - ボッシュ電動アシスト自転車
標準搭載のバッテリーは300WhとPSF1の378Whより少ないですが、同じ形状で400Whと500Whが用意されているため追加購入して走行可能距離を伸ばすことができます。
300Whで凡そ100kmと言われているので、400Whなら130km、500Whなら160kmとなり、普通の人がVectronに乗って1日に走行可能な距離を大きく超えます。
また、PSF1より高速充電が可能となっており、標準の300Whなら50%に1時間、100%でも2.5時間で可能です。500Whでも50%に2時間、100%に4.5時間ですから、PSF1のおよそ半分の時間で充電可能となっています。
50km走ったら1時間くらい休憩しても不思議は無いので、充電性能的に文句無しです。50kmごとにコンセント付きの飲食店を見つけられれば、永遠に走り続けられます(^◇^;)
或いは500Whを追加購入して装着、標準の300Whを積んで出かければ合計260kmとなり、キャンプの往復にも足りるでしょう。我が家から箱根まで行っても100kmなので楽々往復できます。キャンプ用品がどの程度の重さになるかですが、基本的にキャンプ用品は嵩張るけど対して重くないですし、長い下り坂はもちろん、平地も苦にならなければアシストオフにすることで距離が稼げるはずです。
荷物の積載に関しては、標準搭載のガッチリとした大型リアキャリアに加えて、純正オプションのアクセサリーも充実していて
未使用時には畳んで邪魔にならないパニアバッグ(もちろん、オルトリーブなどを使うのも良し)
リクセンカウル互換のアダプターをヘッドチューブに取り付ければ、リクセンカウルの様々なバッグやカゴが取り付け可能ですし
リクセンには無い、BROMPTONのバッグテイストで使いやすそうな15LのGo-To Bagや
30L以上の大きなザックを括り付けられそうだし、キャンプ場で薪などを運ぶのに重宝しそうなKanga Rackなどのオリジナルも多数有り、荷物を運ぶのにとても適しています。荷物が増えるほどにアシストサイクルの良さが出ますし。
Ternのバッグは少し前に比べて随分と充実した気がします。もともと、ゆるキャン△でリンちゃんが乗ってるSpeed Falcoを始めとしてDAHONは積載性が高いのですが、親子ブランドのTermも積載性の良さを全面に出してきているのでしょうか。
TernとDAHONのヘッドチューブにBROMPTONバッグを取り付けるためのアダプターのご紹介 - なりなり日記
LOROなどで取り扱われているH&Hには、Tern/DAHONヘッドチューブのダボ穴をBROMPTON互換のダボ穴に変換するアダプターが有りますから、これを使ってBROMPTONのバッグを取り付けることも可能です。BROMPTONのロールトップバッグなら28Lの大容量です。
ほとんどの小径車、折りたたみ自転車同様に1サイズですが、可変幅は小さいものの、ハンドルを上げて手前、下げて奥に動かすことができるので、幅広い身長の人に対応していますし、リラックスポジションからスポーティポジションに変更が出来るので長距離を走りやすいです。
特にトップチューブが低いため、PSF1では難しかった160cm未満の低身長の人でも楽に乗れますが、ハンドルポジション調整可能とはいえ、身長の低い人はどうやってもハンドルが遠い可能性は有りますので、その場合は試乗時にサドルを一番前に調整して貰って確認してください。
それでも合わなかった場合
ハンドルポストも純正オプションがあり交換できるのが素晴らしい。
標準は12°の290mmですが、6°の350mmと290mm、12°の350mmと320mmがオプションで有るので、背が高くてポストが低く感じるなら12°の320mmか350mm、背が低くてハンドルが遠く感じるなら6°の290mmを選べばだいぶ改善されると思います。
ヘッドライト、テールライトが標準搭載されていて、走行用バッテリーから電力供給されるため、気付いたらバッテリ切れになっていたということが無いのも嬉しいです。バッテリーが強いe-BIKEはライトを標準搭載したらいいと思います。
僕が買うとしたら
本体 | 35万2,000円 |
Bucketload Pannier | 1万3,200円 x 2 |
Luggage Truss | 7,920円 |
Kanga Rack | 1万120円 |
500Whバッテリー | 5万円くらい? |
となり、合計44万6,440円、なかなかの金額です!
欲を言えば、同じTernのハンドルステムだけが折り畳めるe-BIKE、HSDの様なダブルレッグキックスタンドが用意されていると、荷物をたくさん積んだ時に助かります。通常のシングルスタンドではバランスを崩して倒れてしまう可能性があるので。
走行時に問題が無くても停車時に安定しないのでは、途中で休憩を取ったり買い物をする時に困ります。
HSDは堅牢さも備えており、より豊富なオプションが用意されていることもあり、荷物を運ぶという意味ではVectronを大きく上回るのですが、ハンドルステムしか折り畳めないため、玄関先などに保管することは可能ですが、車に積むのはやや辛いです。少なくともトランクルームには収まらない。
まとめ
PSF1とVektronの仕様を一覧にまとめると
BESV PSF1 | Tern Vektron S10 | |
---|---|---|
価格 | 26万9,500円 | 35万2,000円 |
カラー | Gold / Gray Blue | ダークシルバー/マットブラック/フォレスト |
サイズ | 1サイズ | ← |
フレーム | アルミニウム | ← |
折り畳み時寸法 | 84(W)×77(H)×34(D)cm | 86(W)×68(H)x41(D)mm |
重量 | 18.3kg | 22.1kg |
ギア | SHIMANO Altus 7s | SHIMANO TIAGRA 10s |
一漕ぎ距離 | 2.60-6.08m ※1 | 2.36 - 7.72m |
サスペンション | リアのみ | 無し |
アシストモード | 4種類 | ← |
バッテリー | 378Wh | 300Wh ※3 |
最大走行可能距離 | 95km | 100km程度 ※2 |
※1 前後のギアからの計算結果
※2 公式表記無し
※3 BOSHの純正オプションで400Whと500Wh品有り
PSF1が勝るポイント
- 8万円ちょっと安価
- 4kg軽い
- リアサスペンション付き
Vektronが勝るポイント
- 同じペースでペダルを漕げばトップスピードで勝る(最大一漕ぎ距離が長い)
- バッテリー切れ時に上り坂を漕ぐのが少し楽(最小一漕ぎ距離が短い)
- オプションの500Whの大容量バッテリーを使えば160km程度の走行が可能となる
- 荷物の積載量が多い
- 身長が高い人にも低い人にも乗りやすい
こう書いてみても、やはり、Vektronの方がお勧めです。8万円ちょっと余分に払うことが可能なら。
Vektronはフロント、リアライトが標準搭載されているため、実質的な価格差は7万円に縮まります。
僕が実際にPSF1に乗ってみて、e-BIKEはマイペースで走れる時はトップギアのままで急勾配も登ってしまうので、混み合った場所でゆっくり走る時用のローギアがあれば良いので3速もあれば十分です。但し、バッテリー切れ時に上り坂を上ることを考えると低いギアが欲しいためワイドレンジが必要なのですが、ママチャリ用の内装3速では能力不足なのだと思います。
それでも、AltusはまだしもTIAGRAは完全にオーバースペックで、このタイプのe-BIKEは気軽に乗れてメンテフリーで故障が少ない方が良いので、シマノの内装ギアを使ったら良いのではないかと。400%くらいのワイドレシオ品が普通にありますから。
どちらを購入するにしても、長く乗るにはメンテも必要ですし、試乗した上で、対応の良い専門店で購入した方がよく、僕の知る範囲では、GCS(グリーンサイクルステーション)横浜、LORO各店、サイクルハウスしぶやがお勧めです。
GCS横浜やLORO横浜では、港の見えるヶ丘公園に向かう激坂、谷戸坂(やとざか)で、LORO世田谷では、あまりの激坂ゆえに階段が併設されている岡本三丁目の坂で、PSF1やVectronの強力なアシストを堪能することが出来ます。
LORO日本橋やサイクルハウスしぶやは周辺が平地だらけなので、e-BIKEの試乗には適しません。
おまけ
BROMPTON Electricについて
2019年4月のサイクルモード東京で展示されて国内販売を検討中だと聞いていた、BROMPTON Electricがいまだに国内発売されていないのは、欧州販売も苦戦しているからなのではないでしょうか。国内法規制への対応はマイコンプログラムの改修だけで済むはずなので、欧州で順調に売れていれば手をかけると思うのです。
Vektronも発売後フォレスト色が追加されただけ、PS-F1も発売当初からゴールドとブルーの2色展開のみで、男女満遍なく売れていれば追加されるであろう赤や黄色がいまだに無い、他のメーカーからVectronやPSF1に匹敵するモデルが発売されないことからすると、折りたたみe-BIKE自体が思ったほど売れていないのかもしれません。
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僕が思うに、BROMPTON Electricの大きな間違いは、見た目のイメージが変わらないことを優先しすぎたことだと思います。最大の欠点はバッテリーをバッグ内蔵型としてヘッドチューブのキャリアアダプターに取り付ける形にしてしまったことです。
新しいバッグは全てこのシステムに対応させて、バッテリー内蔵可能にするならともかく、バッグはElectric対応専用の2つのみになってしまっています。
それなら、バッテリーはフレームに取り付けた方がいい。バッテリーを取り付ける余地があるのは、メインフレームの三角の内側かトップチューブ上くらいしか有りませんが、三角の内側は小さすぎますから、トップチューブ上にダボ穴を追加してバッテリー着脱アダプター経由で取り付けるしかないと思います。
バッテリーは特注の細長くて少し湾曲したタイプにする必要があるでしょうが、これならBROMPTONのイメージを大きく損なわずにバッテリーを効率よく実装することが可能ですし、フロントバッグも共有できます。
ダボ穴付きのフレームを通常のBROMPTONと共通にすると、かえって通常のBROMPTONユーザーからも喜ばれるのではないでしょうか。ボトルケージやABUSなどのキーロックなどの取り付けが容易になりますから。