こんにちは、なりなりです(^ ^)
スピードドライブというものをご存じですか?
【birdy air / BROMPTON / Tyrell IVE SPORTS / iruka】コンパクトさと走行性能を兼ね備えた折りたたみ自転車4車種を徹底比較 - なりなり日記
こちらで折りたたみ自転車の比較をした時に、BROMPTON、IVE、irukaの弱点としてフロントダブル化による高速走行と上り坂の強化が両立しない点を挙げましたが、9万円ほどお金をかければ手はある様です。
ちなみに、BROMPTONのフロントダブル化は不可能では無いようで、ネットで探すと改造例は出てきます。が、基本は自力でやるか、改造大好きな自転車屋に心当たりが有る場合に限られます。
あと、既に6速モデルの場合は、既に内装用、外装用の2つのシフターがハンドルに付いているのに、更にもう一つ追加するのか、元の内装か外装のとちらかを外すのかという悩みも増えます。
リアの外装を外せばシフター2つの6速モデルになりますが、その構成では上ってる最中に変速出来ず不便です。
schlumpf innovations 高速のドライブ_Japan_日本の代理店 サイクルハウス しぶや
スピードドライブのサイトはこちら。
折りたたみ自転車・ミニベロ専門店 サイクルハウス しぶや/Speed Drive(スピードドライブ)
日本におけるスピードドライブのパイオニアである、サイクルハウスしぶやのサイトに詳しく書かれています。
しぶや店長のスイス シュルンブ訪問記も楽しいので、是非お読みください。
https://instagram.com/cyclehouseshibuya?igshid=aj0qycqs2kb1https://instagram.com/cyclehouseshibuya?igshid=aj0qycqs2kb1
インスタには、スピードドライブ搭載車もポツポツと投稿されています。
遊星ギアを内装したスピードドライブでフロントチェーンリングとクランクを置き換えれば
- ペダル1回転でギアが1回転する標準モードに加えて、1.65回転するスピードモードに切り替え可能となる
- モード切り替えは踵でクランク中央部を押すだけ
- 5年間保証付き
- 費用は税別7万7千円と工賃7千円ほど
となっています。
ペダルを軽くしたい低速側で遊星ギアを止めるのは理にかなっていますが、いまいち普及していない最大の原因は工賃、税込みで9万円にもなる費用でしょうね。5万円くらいが良い価格設定だと思うのですが。
折りたたみ自転車・ミニベロ専門店 サイクルハウス しぶや/SPEED DRIVE ラインナップ
しぶやさんはスピードドライブの日本代理店という訳では無い様ですが、ご存知の範囲では
- 北海道:秀岳荘 白石店 011-860-1111
- 東京都:和田サイクル 03-3399-3741
- 神奈川県:ヒラコサイクル 046-873-5000
- 群馬県:CYCLETECH-IKD 027-324-2360
がスピードドライブ取扱店の様です。
僕の場合、和田サイクルかな。近くは無いけど自走で行けますし。
Schlumph社SpeedDriveシリーズのご紹介 - ローロ サイクルワークス 京都
LOROでもワールドリカベントでは導入実績がある様ですが、現在や他店舗での対応は分かりません。
費用に関しては、僕の様にブラックラッカーに拘って4万円余分に使うより賢いかも(^◇^;)
僕も時前に知っていれば対応が違ったと思います。
9万円ってiPhone一台分なので、新機種の購入を数年先延ばしすれば捻出できます。僕などはiPhone 7のOSサポートが切れるまで新機種購入の予定は無いため何とかなります。
スピードドライブによって、BROMPTONの活躍範囲が狭まるのを5年や10年先延ばし出来ますしね。
では、9万円払う効果のほどを確認してみましょう。
チェーンリングの下限は自転車にもよるでしょうが、1.65倍ということは、40Tなら66T相当にスピードアップ出来るわけですが、66Tはやり過ぎ。重過ぎて下り坂でしか使えませんから。
使い物になる上限が60Tでしょうから、36T / 59.4Tを基本として各自転車の一漕ぎで進む距離を計算してみましょう。
尚、スピードドライブを使うとメーカー想定外の小さなチェーンリング を使うことになりますから、ここで計算した歯数が使える保証は無いです。
詳しくは最寄りの取扱店によく相談してください。
birdyの場合
birdyは普通にフロントダブル化すれば良いと思いますが、お金をかけてもハンドル周りやケーブルをスッキリしたいならば有りです。
グリーンサイクルステーション横浜にbirdy airのフロントダブル化を相談した結果 - なりなり日記
それに、birdy airのフロントダブル化を相談したところ、チェーンリングの大型化制約が厳しそうなので、スピードドライブの方が選択の幅が広いです。
birdyの標準52Tとスピードドライブを使った場合の36T、59.4Tを比較します。
52T | 36T | 59.4T |
---|---|---|
- | - | 7.16 |
6.26 | - | 6.56 |
5.74 | - | 5.62 |
4.92 | - | 4.92 |
4.31 | 4.34 | 4.37 |
3.83 | 3.98 | 3.75 |
3.28 | 3.41 | 3.28 |
2.87 | 2.98 | 2.81 |
2.46 | 2.65 | 2.46 |
2.15 | 2.27 | - |
- | 1.96 | - |
- | 1.70 | - |
- | 1.49 | - |
下に3段、上に1段追加となります。
ローギアが1.49あれば和田峠でもキコキコ上っていけるでしょう。
2.46でも街中の上りは問題無いので、通常はスピードモード、峠の上りのみノーマルモードで使います。
BROMPTONの場合
BROMPTONで大きい方が59Tになると、トップギアが一漕ぎ9.42mにもなってしまい、使いどころが無くなります。
品質的にお勧めでは無い様ですが、台湾製スピードドライブの情報がこちらにあって、BROMPTON用は27Tとなっていますから、これを参考にしますが、今の40Tより丁度2段下に追加することを考えて26Tで計算します。
この場合、スピードモードでは42.9Tとなります。
ここではBROMPTON標準の50T、メーカーオプションの44T、僕が使ってる40Tと比較します。
50T | 44T | 40T | 26T | 42.9T |
---|---|---|---|---|
7.98 | - | - | - | - |
- | 7.02 | - | - | 6.85 |
6.49 | - | 6.38 | - | - |
- | 5.71 | - | - | 5.56 |
5.09 | - | 5.19 | - | - |
- | 4.50 | - | 4.15 | 4.39 |
4.14 | 3.66 | 4.09 | - | 3.57 |
3.25 | - | 3.33 | 3.37 | - |
- | 3.12 | - | - | - |
2.64 | - | 2.84 | 2.66 | 2.81 |
- | 2.34 | 2.13 | 2.16 | 2.28 |
- | - | - | 1.70 | - |
- | - | - | 1.38 | - |
ローギアの1.38mはどんな坂でも上れるでしょう。トップギアはメーカーオプションの44Tとほぼ同じです。
小さいチェーンリングを装着出来るかは、チェーンとチェーンステーの接触が一つの基準だと思いますが、40Tを装着している僕のBROMPTONを見る限り、まだまだ余裕が有りそうです。
IVE SPORTS
標準の53Tとスピードドライブにした場合の36T、59.4Tを比較します。
53T | 36T | 59.4T |
---|---|---|
- | - | 7.16 |
6.38 | - | 6.56 |
5.85 | - | 5.62 |
5.02 | - | 4.92 |
4.39 | 4.34 | 4.37 |
3.90 | 3.98 | 3.75 |
3.32 | 3.41 | 3.28 |
3.05 | 2.98 | 2.81 |
2.70 | 2.65 | 2.62 |
2.34 | 2.27 | - |
- | 1.99 | - |
- | 1.70 | - |
- | 1.59 | - |
フロントダブル化出来ないIVEには、とても良さそうに見えます。そもそも、標準のIVEはローギアが少し重くて峠が厳しめです。
IVEはキャリアブロックの変更でBROMPTONのバッグも取り付け可能な様ですから、残る不満点はBROMPTONのころが〜る相当の輪行バッグが欲しいくらいになります。
少々お高くなりますが、BROMPTONの積載性とbirdyを超える走りを兼ね備えた良い自転車になるんじゃないでしょうか。
iruka
標準の56Tとスピードドライブにした場合の36T、59.4Tを比較します。
56T | 36T | 59.4T |
---|---|---|
- | - | 7.06 |
6.66 | - | 6.20 |
5.85 | - | - |
5.04 | - | 5.35 |
4.12 | 4.28 | 4.37 |
3.51 | 3.76 | 3.72 |
3.08 | 3.24 | 3.27 |
2.65 | 2.65 | 2.82 |
2.17 | 2.26 | 2.30 |
- | 1.98 | - |
- | 1.71 | - |
- | 1.40 | - |
IVE同様にかなりの走行性能が手に入ります。
まとめ
今年か来年にbirdyのフロントダブル化を考えていたのですが、birdyに5万程度かけてフロントダブル化するより、BROMPTONにスピードドライブを装着して峠対応させた方が良い気がしますから、一旦見送ります。
BROMPTONをスピードドライブ化すると、もはやbirdyは必要無いかも。birdyを売却すれば、スピードドライブ化の費用以上の金額が捻出出来るでしょうから丁度良いかもしれません。自転車を2台持っていると、1台に投資出来る費用も減ってしまいますしね。
birdyかBROMPTONか、IVEかirukaかと悩んでいる方は、スピードドライブを検討してみると良いですよ(^ ^)