iPhone、iPadの両方で使える英語辞典(英和・和英辞典)アプリの比較をしてみます。
iPadのApp Storeで「英和」をキーに検索をかけるとこんな感じです。私が購入済みなので価格が隠れてしまっていますが、ウィズダムが2,800円で、研究社の中辞典が3,600円です。
まず、しっかりとした監修がついて管理されているものには、それなりの対価を払うべきだと思いますので、余りに安いものは対象外とします。
次に、英辞郎はどうかというと、
こちらでご紹介したように、最新用語が載っているという利点は有りますし、価格も手頃なのですが、その後の対応でバージンアップが有償であることが分かりました。
数ヶ月毎にバージンアップされていますが、その度に1,000円払うより、最初に数千円払う代わりに数年間の無償バージンアップが受けられた方が良いです。
また、最新用語はネットで調べた方が良い。ちょっと、辞典にの載せるものとは違う気がします。
ということで、残ったのは以下の二つになりました。
https://itunes.apple.com/jp/app/u-izudamu-ying-he-he-ying/id284350526?mt=8&uo=4&at=10l8fX&at=10l8fX
二つとも発売から2年程度経っており、何度かバージンアップされていますが、全て無料です。では、この二つを比較してみます。
二つとも
- マルチタスク対応
- ユニバーサルアプリ対応
- 単語の発音音声付き
- ブックマークと履歴付き
という、基本的な機能は押さえています。
研究社 新英和・和英中辞典(3,600円)
先日、久しぶりにアップデートされました。変更点としては
- iPhone 4のRetinaディスプレイ対応
- マルチタスク対応(iOS4.0以降)
- ユニバーサル対応(iPadでも動作)
- 本文内検索対応
- iPadでの用例一括表示、非表示対応
となっています。始めの3つが重要な変更点ですね。ただ、Retinaディスプレイ対応といっても、文字は勝手に高精細に表示されますから、マルチタスク化とユニバーサル化が実質的な変更点でしょう。
ライバルのウィズダムは、既に二点とも対応済みですし、対応していれば、それ以上比べることも無い特徴ですから、別の視点で比較します。
実際に使ってみる
この辞書アプリの利点は、
こちらでもご紹介したように「仮名検索」が出来ることですので、そこを中心にご紹介します。
起動時の画面で「i」を押して、更に、設定を選ぶと設定画面になります。
ここでは、フォントサイズやカタカナ語キーワードを有効にするか、他の辞書と連携するかが選べます。他の辞書と言っても、開発元が同じ辞書に限られていて、ウィズダムと連携したりは出来ないのがイマイチです。
恐らく、標準で「カタカナ語キーワード」はONだと思いますが、確認しておいて下さい。これで仮名検索が出来るようになります。
では、Retinaディスプレイのretinaを調べてみましょう。このように、先頭がLかRか分からなくても、「れてぃな」(カタカナでもひらがなでもOK)と入れると候補が現れます。
候補から選択すると、そのページが表示されます。
虫眼鏡マークがページ内検索で、ここにキーワード、今回は、網膜を入れると、このよう検索されます。用例が沢山出ている場合は便利かも。
○が4つ並んだマークを選ぶと、関連語を表示してくれます。これも便利ですね。
もう一つ別の単語を調べてみます。
先程よりかなり充実した説明が有ります。更に、retinaには無かった単語の発音音声が再生出来ます。
ボタンを押すことで用例が詳しく表示されて
用例毎にブックマーク出来るのが便利ですね。
ページ内の別の単語をタップすると、別の連携辞書を含めて検索するかと聞いてきます。
中辞典を選べは、そのまま検索してくれます。
日本語から和英検索してくれる機能は無く、自分でコピペして対応することになります。
検索方法はかなり豊富です。これ以上無いでしょう。
以上は、iPhone 4での紹介でしたが、iPadの画面もご紹介しましょう。
起動画面です。開発元もカタカナ検索を売りにしているようですね。
同様に「れてぃな」で検索してみます。横画面の方が使いやすそう。
基本的に、iPadは画面が大きく、縦横でデザインが変わること以外は、iPhoneと変わり有りません。
関連語は、画面下の矢印で表示させられます。
ウィズダム英和・和英辞典(2,800円)
大人気の国語辞典アプリ 大辞林を開発している物書堂の開発しているためか、こちらの方が圧倒的に売れています。
実際に使ってみる
まず、「れてぃな」を仮名検索するのは無理。
簡単な言葉なら仮名検索出来ますが、逆にこれ位なら調べるまでも無い。
普通に、retinaを検索してみますと、こちらはちゃんと、発音が聴けます。
中辞典と違って、関連語に飛ぶような機能は有りません。
次に、substituteを検索してみます。
中辞典とは違って、用例も一気に表示されます。僕は、ごちゃっとして見にくい印象を受けます。紙の辞書の表示そのものですけど。
文中の英語でも日本語でも単語を長押しすると、このように選択されて
そのページに飛べますし、上部の左には元の単語が残っているので、直ぐに元に戻れます。
これはとても便利ですね。
検索方法は、ここまでお見せした見出しの他に
成句と
用例が選べます。
以上はiPhone 4の画面ですが、iPadの画面も載せておきます。
縦でも横でも代わり映え無いです。iPhoneと変わらないデザインなので、画面の大きなiPad少し寂しげですが、問題が有る訳では有りません。
問題点、バグ
特に問題もバグも見当たりません。
僕の不満としては、中辞典の様な仮名検索機能が無いことです。
まとめ
かな検索機能が無いことを除けば、ウィズダムの方が使い勝手が勝るところも有りますし、バグらしきものも無く、完成度は高いです。
ただ、正直、スペルが直ぐには浮かんでこない僕の様な英語力初中級レベルの人間には、中辞典のかな検索機能に匹敵する様な良い点も見つけられません。
ということで、かな検索が欲しければ
そうで無ければ
https://itunes.apple.com/jp/app/u-izudamu-ying-he-he-ying/id284350526?mt=8&uo=4&at=10l8fX&at=10l8fX
がお勧めです。