なりなり日記

Appleと折りたたみ自転車(BROMPTON / Tern Vektron S10 / BESV PSF1)の情報を中心に発信中!

【Vektron S10 vs PSF1】浅川サイクリングロード〜和田峠の走行で分かった両車の大きな違い


スポンサーリンク

こんにちは、なりなりです(^ ^)

【Vektronで行こう!】多摩サイ〜浅サイ〜和田峠〜ゼブラカフェ津久井本店〜尾根幹 - なりなり日記

まだBROMPTONでは行っていませんが、ロードバイク、birdy、Vektronなど、自転車を買っては試してみたくなるのが、僕の場合、和田峠です。

和田峠は、奥多摩の風張峠、或いは風張林道、丹沢のヤビツ峠ほど有名では有りませんが、ピークの勾配で言えば恐らく最恐で、峠から700m登山道を登れば陣馬山の気持ちの良い山頂も堪能できます。うちからは奥多摩ほど遠くなく、ヤビツほど混み合っていないです。

和田峠に来ているのはほぼ100%がロードバイク乗りで、彼らは休憩もせず元に戻ったり反対側に降りて行ったり、峠の茶屋で軽く休憩するだけで帰っていきますが。


今回、車載で出かけて、僕はTern Vektron S10、奥さんはBESV PSF1に乗り、浅川サイクリングロードの終盤をスタート、陣場街道から和田峠という往復50kmを走ってきました。


f:id:narinarissu:20211101140022j:plain

スタートは浅川の右岸、大和田橋のすぐそばにあるタイムズ駐車場で、1日600円で借りられます。

行きで感じたこと

浅川から陣馬街道での走りで特に差は感じませんでしたし、和田峠の直前、林道のゲートを通過すると本格的な上り区間に入るのですが、この時点でも特に何も感じませんでした。

ここからVektronは早めにTURBOモードに入れてしまって、僕的には特に苦労することもなく、最終的にはローギアに入れてペダルをクルクル回して10km/h前後で登って行こうとしました。

一本道なので奥さんのBESVを先行させたのですが、これがすごく速いんです。10km/hを割ることはなく、15km/hを超えることもあるくらいでグングン登っていくので、こちらは結構必死についていきました。


f:id:narinarissu:20211101142154j:plain

登り切ってから本人に確認すると、

  • ゲートを過ぎて暫くすると勾配がキツくなったので、アシストは最大モードにした
  • 次第に重く感じたので、ギアをトップから1つ下げた楽々だった
  • PSF1を購入してからずっと、能力を十分発揮できる坂を登ってみたかったので、とても楽しかった

とのことでした、何と、和田峠をトップの1つ下のギアで楽々登り切ったのです!BESV恐るべし!

そもそも見るからにか弱い奥さんが和田峠の茶屋の椅子に余裕こいて座ってる時点で、周りの屈強な自転車乗りが違和感を感じて声をかけてきたのですが、e-BIKEと知って納得。でも、そんな重いギアで楽々登り切ったと知って驚愕していました。

帰りで感じたこと

下りは僕が前方を走って、後方に注意しないと置き去りにしてしまって、スピードに慣れているか慣れていないかの差で2人のスピードに差があるのだと思っていたのですが、陣馬街道の市街地区間に入って前後を入れ替わってみて、それだけでは無いことが分かりました。

市街地区間に入っても基本的に緩やかな下りが続くのですが、前方の奥さんのPSF1がペダルを漕ぎ続けているのに、僕のVektronはほとんどペダルを漕がず惰性で進み続けるのです。

何となく感じていましたが、やはり、ペダルを漕がない時の転がりの良さはVektronの方が圧倒的に良く、平地や緩やかなくだりでの速度維持が楽であるのは間違いない様です。

結論として

VektronとPSF1の違いをまとめると

  • 登りはPSF1の方が圧倒的に強く、ローギアに落とさなければ登れない様な坂は想像も出来ない
  • 緩やかな下りや平地で速度を維持して走るのはVektronの方が圧倒的に楽

です。

直感的に感じていましたが、長距離を走るならVektron、急勾配の坂を上るならPSF1が楽だと考えて間違いありません。

  • 脚力にまるで自信が無い人はPSF1(というかBESV全般)
  • きつい登り坂だけサポートしてくれればという人や長距離走りたい人はVektron

とも言えます。


PSF1はVektronより高速維持が難しいだけでなく、最大走行距離90kmで大容量バッテリーも存在しないため、100km超のサイクリングには予備バッテリーを持つしかありませんし、ステムが固定のストレートハンドルなので長距離は厳しいです。


Vektronは可変ステムでハンドルの高さを変えるのも簡単であるため上体も疲れにくく、1日に160km程度(バッテリーを500Whに変更する必要が有るかもしれませんが)走行可能ですが、結局は、ロードバイクで同程度の距離を走れる程度の体力が必要になります。

上り坂が楽になるというだけで、長距離を走るのには、それ相応の体力が必要です。


PSF1が登れない坂がどんな坂なのか、僕には想像も付かないです。和田峠に匹敵する風張林道はVektronでも楽に登れるので、PSF1ではトップかトップの1つ下のギアで楽々登ると思います。

街中では、LORO世田谷で試乗した時に岡本三丁目の坂(ママチャリがビビって自転車を降りて下って行ったり、歩道が階段になっている坂です)もトップギアで登れました。