こんにちは、なりなりです(^ ^)
Tern Vektron S10とBESV PSF1をN-WGNに車載してみた - なりなり日記
こちらのエントリーへのコメント欄に、VektronとPSF1の車載方法についてご質問頂いたので、縦積み、横積みそれぞれの注意点を細かく見ていきます。
VektronとPSF1の両方を所有している人は現時点では少数でしょうから、購入の際の情報としてお役に立てればと思います。
Vektronは
- ドリンクホルダー
- フロントバッグ
PSF1は
- 前後フェンダー
- リアキャリア
- 純正マイクロUSB給電ライト
- リクセンカウルアダプター
を取り付けた状態です。
Vektronは純正オプション入荷待ちのため、ほぼ裸の状態ですが、特にリアキャリアを取り付けると多少状況が変わる可能性があります。
前提として、自転車を車載する場合は、ディレイラーやディスクブレーキなどの機械系の弱い箇所に大きな負荷がかからない様に保護することが重要ですが、e-BIKEではそれに加えてアシストシステムの保護に気を遣わなくてはなりません。
モーターを含むアシストシステム本体はガッチリと覆われていますが、問題は、ディスプレイやスイッチ、電気ケーブル類です。これらが壊れるとe-BIKEとしては走行不能になりますが、それほど強度のある作りにはなっていない様に見えるので。
要するに電気系統のトラブルに注意する必要があります。
ではそれぞれの自転車の縦積み、横積みについて見てきましょう。
Vektron
Vektronを縦置きにした場合は倒れやすい方向が決まっていて、この状態で手前に引くとすぐに倒れてしまいます。しかも倒れる方向にはディレイラーが有ります。
これ、設計ミスなのか、Vektronの数少ない不満点です。
ディレイラーが外に出てしまうことは横折りタイプの折りたたみ自転車共通の弱点なので避けようが無いのですが、もう少し倒れにくくすることは可能だったのではないでしょうか。
折りたたんだ状態で不安定なので、この状態でそばを離れると危険です。戻ってきたら倒れている可能性は結構あり、最悪、誰かが怪我しているかもしれません。
加速時にテールゲート倒れかかってそのままになっていると、開けた時に飛び出してきますから、必ずこの向きにした方が良いです。20kgの重量物が足の上に落ちてきたら大怪我をしますから。
側面に立てかけるなら、奥が側面、カーブで倒れない様に、更に反対側から何かで支える必要が有ります。
折りたたんだ状態でリアディレイラーが外側になってしまうので、ディレイラー側を下にして横積みはダメです。壊したくないので試してみるのも無しで。
20kgの重量物からディレイラーを守るのは無理だと思った方がいいです。
どうしても横積みしたい場合はハンドルを下にして、アジャスタブルステムの角度を調整してディスプレイ周りやブレーキ、シフターに負荷がかからないように調整すれば良いかもと思ったのですが
どう気を使っても、走行中は振動したり跳ねたりしますから、破損のリスクは高いのではないでしょうか。これも、試してみるのも無しで。
PSF1
この様に安定点が2箇所有るため、走行中にシーソーの様にバタバタしてしまいます。車幅がもっと有ったら、シートの後部が底面に着くまで転がってしまいます。
本体が大きくて重いので、リアキャリアがシート側にもう少し大振りだったら安定したと思います。
リアキャリアが有るからいけないのかと思って一度取り外したのですが、リアキャリア無しの場合の折りたたみ時に車体を支える折りたたみ式の支え
これの開きがあまりしっかりしていないため、安定度が今ひとつです。
どうしてもというなら、リアサスペンション の下あたりに詰め物をしてバタつきを抑える必要が有ります。
そうしないと、運転中に気になって仕方ありませんでした。
PSF1はディレイラーが内側に折りたたまれるため、お勧めはハンドルを上にした横積みで、この状態でフロントディスクローターも内側になります。
この場合、さすがに前輪やフォークなどは強度が十分あると信じて、というかこの程度で壊れる自転車はどうにもならないと思うのですが、怪しいのが前輪フェンダーです。
実は、フェンダーは折りたたんだ時点でフレームと接触して少し歪みます。
その状態で横積みすると車重がかかることになるので、破損のリスクは有ると思います。壊れてしまった場合は、フロントフェンダーを再度取り付けることは無いと思います。
逆に、まだ取り付けていないのなら、車載のためにフェンダー無しにすると良いかもしれません。
その辺りを意識してか、たまたまか分かりませんが、先端のフラップは曲がって力を逃す作りになっています。横積み後は必ず曲がっていると思うので、そのまま走行するとタイヤと接触しているので、元に戻してください。
最悪、フェンダーは車体の重みで壊れるかもしれませんが、それくらいなら良しとしましょう。
ハンドルを下にするのはお勧めしません。やはり、マルチディスプレイ周りが心配ですし、純正のライトが壊れそうなので、試す気にもなりません。
まとめ
Vektronは縦積みがお勧めで、倒れやすい方向が決まっているので、必ず倒れる方向を壁に向けてください。
横積みはやめた方が良いです。
PSF1はハンドルを上にした横積みがお勧めで、ハンドルを下にするはやめた方が良く、縦積も不安定なのでお勧めしません。
PSF1を縦積みするならリアシートの足元に置くことをお勧めします。足元に余裕があったり、スライドシートならこれが一番安定します。リアシートとフロントシートで適度に挟めば、傷つけずに安定化させられます。
うちはN-WGNなので全長が短いため、この方法はPSF1とBROMPTONなら成り立つのですが、PSF1とVektronでは成り立ちません。
BROMPTONはリアシートを最後部にスライドさせても荷室に縦積みできるのですが、Vektronは結構前にスライドさせないと積めないからです。
Vektronは20kg、FPSF1でも18kgの重量物なので、何をするにも最善の注意を払ってください。
車載時にはギックリ腰にならない様に膝を曲げてから持ち上げることを忘れずに。
折りたたみと展開、特に展開時にも注意が必要です。
僕はVektronの展開時にフレームのヒンジで指の親指を挟み、PSF1の展開時に足の親指をリアキャリアのキャスターで轢いてしまいました。幸い、どちらも爪の上からだったので大事には至りませんでしたが、そうでなければ大怪我をしていました。
特に僕の様なBROMPTON乗りは、勢いよく折りたたみ、展開する癖が付いているのでご注意ください。BROMPTONの12kgとPSF1の18kgでは、重さと体へのダメージが大きく異なります。