こんにちは、なりなりです(^ ^)
【親の介護】関係者との打合せと親との面会の結果 - なりなり日記
先週は母親、今週は父親と、予定していた施設に無事入居完了しました。
母親の退院
病院から施設までの2時間、どこに行くの?家に帰るの?お父さんはどこ?という質問が30秒ごとに繰り返される地獄でした。
イラついて高速の入り口も出口も間違えて彷徨います。何度か「うるっさい!黙ってろ!」と怒鳴らずにはいられまさんでした。
母親の入居
幸い母親は外面が良いので、初対面の施設の人の前ではとても物分かりが良く、契約書のサインなども率先して書いていました。
荷物をみんなで整理して、部屋を出ようとすると、母親がウルウルし出して、奥さんも一緒に泣いていましたが、今更、そんなことで僕の気持ちは揺らぎません。
「皆さんの言うことを聞けば、楽しく過ごせるから、じぁあね」と言って立ち去りました。
一週間経った母親の状態
入居後、混乱が収まらず、まだ病院にいるつもりだったり、落ち着いていたり、日によって状態の変化が激しい様です。
- 既に無い自宅の状態を心配する
- お金は一銭も無いのに財布が無いと探し回る
- 今日は息子が迎えに来るから家に帰ると言って部屋を片付ける
- もう長いことかけていないパーマをかけに息子に連れて行って貰うと言う
など、正直、もはや現状を認識する能力は無くなっているようです。
同じ話を30秒おきに繰り返すくらいなので、記憶が全く保てないのでしょう。そのため、現実の流れに付いていけない。
認知症の人は、そういう状態に自分がなっていることも認知できない。
とりあえず財布、財布と大騒ぎらしいのですが、既にお金など使う予定のない母の財布は処分してしまっているので、奥さんのお古に小銭や母親が使っていたスーパーのポイントカードなどを適当に詰めて、介護士さんにお渡ししました。
母親に見つけやすいところに隠しておいて、本人に発見させる作戦にするそうです。
母親が落ち着くまで施設にお任せして、僕らは面会せずに帰ってきました。
1カ月くらいで落ち着くはずなので、心配せず任せてくださいと、暖かい言葉を頂きました。
よろしくお願いしますm(_ _)m
そうそう、心配していた脱走は、心配無さそうです。
非常階段のロックは完璧ではありませんが、二重ロックにして頂けましたし、そもそも、ロックを外して出て行く思考能力も無くなっている様です。
父親の退院
前日に主治医の先生が
- 退院して別の施設に移って貰う
- 母親は別の施設に入居ずみで、今後は別々の生活になる
と伝えたところ、うほうほで上機嫌だったようです。
口先では母親の面倒を見ながら生きていくなんて言いながら、本心では仕事の邪魔だから消えて欲しかった様です。
あんな人でなしの顔は二度と見たくないです。
僕と会うと父親が荒れることが予想できたため、移送には介護タクシーと介護士さんを頼みました。
タクシー代3万円、介護士さん1万5千円と安くないですが…それでも相場より安くしてくれた様です。
施設に入って衣食住の心配なく、お気楽に仕事をしながら生活出来ると勘違いしている父親は、介護士さんに「暖かくなったら、ゴルフをハーフで一緒に回りましょう」などと上機嫌だったようです。
これから死ぬまで、自室と食堂の往復しか出来ませんけどね…
父親の怨念か、病院を出て施設に向かう介護タクシーの後を追って走り始めた僕の車のタイヤが、数百m走った後に急に完全にパンクしてしまい、近所のタイヤ館で緊急交換するはめに会いましたが、同じタイヤの在庫が有ったため、1本交換するだけで助かりました。
というより、あと数百mで関越道に乗るところだったので、乗る前で助かりました。
あぶねー、パンクなんて、30年の運転歴で初めての経験が、こんなタイミングで起こるなんて(^^;;
父親の入居
ここは重度の認知症患者専用で、親子関係がボロボロになって、本人というより家族を助けるために入居して貰う施設なので、本人の処遇については、かなりシビア話をしました。
- 緊急時、延命処置をするか、高額な医療行為を行うか
- 死後、葬式はするか、墓は作るか
など、僕から、延命もしなければ、葬儀はおろか墓も作らないと即答。
死後の対応については、事前にお金を預けておけは、火葬して無縁仏として供養、後に共同墓地に埋蔵してくれるNGOが存在するのだそうです。
生前の悪事が原因で家族に見捨てられる人は、他にもそれなりにいるということですね。
僕らはお願いする予定です。
施設から受けた相談
親の年金は父親13万、母親7万がざっくりとしたところで、足して割って月々1人10万円しかなく、我々も裕福というほどでもなく、自分たちの老後の資金を取り崩したくないため、施設のご好意と紹介センターさんの力添えで、2人とも月10万円で入居させて貰えたのですが、正直、施設としては苦しいようです。
そこで相談を受けました。
結果的に両親は別の施設で暮らすことになり、実家は既に無いため、2人とも施設の住所に住民票を移しています。
2人の転入届けを出して僕らも知ったのですが、実質的に家計を同一にしていても、居住地が別だと別世帯になるのです。
と、ここで、僕らも思ったのですが、母親の月収7万円というのは、完全に生活保護対象の収入なんです。
僕は以前、2人を離婚させたら母親が生活保護を受けられるのでは無いかと考えたことがあるくらいなので。
で、相談というのは、母親が生活保護を受けられたら、自分の年金と生活保護で今の施設に費用が払えるはずなので、そうなったら、父親の支払いも少し上乗せして貰えないかということでした。
但し、今まで生活保護を受けていなかった人が、転入するなり保護申請をしても、市から断られる可能性が高いそうなので、1年ほど経ってからが良いとのこと。
ごもっともなので、そういうお約束とさせて頂きました。
そうなれば、母親の方も同様のことにすると思います。
僕らとしては、2人の収入で施設で生活できて、入院などに備えて、少しずつ貯金が出来れば、それで良いのですから。
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生活保護申請に備えて、母親の年金と支出専用管理専用にソニー銀行の口座を開設しました。
もうどうなってしまうのかと思われた、この4ヶ月ほどでしたが、一旦は、僕らの生活に平穏が訪れました。
せいぜい10年以内に、どちらかが入院その他で施設に居られなくなる事態が想定出来ますが、そんなことを心配していたら、僕らが死んでしまいます。
まずは温泉にでも行って息抜きして、お互い元気なうちに好きなことを楽しくやって過ごしていきます(^ ^)
追記
数日後、父親の状況を確認したところ、入居当日の夜になって、家に(家なんて無いけど)帰ると騒ぎになったらしいですが、その後は、周りの人たちと穏やかに過ごしているそうです。
似たような症状の人が何人もいるから心配は不要とのことでした。
僕の心配は、大騒ぎして施設から放り出されることだけですが、この施設では、父親も並の人らしいです。
おそらく、もう少しすると、二度と外には出れないのだと気付いて、また暴れるとは思いますが、施設の方にお任せします。
追記2
会社員として優秀なほど「介護敗戦」に突き進む:日経ビジネス電子版
果てなき介護に疲れ、ついに母に手をあげた日 (2ページ目):日経ビジネス電子版
日経ビジネスの介護関連記事です。
僕の場合、親がどうしようもない問題を抱えていたため、躊躇なく施設に預けられました。
ある意味苦しまずに助かったのかもしれません。