SoftBankが4Gのネットワーク詳細を発表
SoftBank 4Gのネットワーク詳細、運営会社のWCPが公表 :日本経済新聞
SoftBankの4G戦略詳細が発表されています。4Gといっても、元々の定義で言えば3.9Gであり、docomoのXiやauが始めようとしているLTEと同世代の技術です。
アメリカ人が勝手に3.9Gを4Gと言い出して、更に国際規格として4Gと呼ぶことを(強引に?)認めさせたため、今や、LTEは4Gと言っても間違いでは無いのです。
LTEとTD-LTE、そしてWiMAX
但し、SoftBankのLTEはTD-LTEであり、docomoやauのLTE(FD-LTE)とは共通する部分が多いものの、原理的に全く異なるものです。
要するに、docomo、auはLTE、SoftBankはTD-LTEと全く異なる方式を採用したのです。
ついでにいうと、auはKDDI傘下のUQがWiMAXを提供していますが、このWiMAXは世界の潮流からは完全に外れたサービスになってしまっており、かつてサービス開始を表明していたキャリアの大半は、SoftBankと同じTD-LTEでのサービスを開始、又は採用を決めています。ここに、中国、インドという巨大な市場が含まれているのが大きい。
つまり、WiMAXは、PHSのような日本独自規格に成り下がってしまったと言っても過言では無いのです。
普通に考えると、UQもWiMAXから撤退して、TD-LTEに切り替えるべきなのですが、何かの内部事情で、WiMAXに固執しています。それでもTD-LTEに切り替えるのも時間の問題なので、いずれは、auはLTEとTD-LTEの両方に対応することになる可能性が大きいです。
LTEとTD-LTEの共運用について | 無線にゃん
こちらで、LTEとTD-LTEについて、詳しく解説頂いているので、興味の有る方はご参考に!
次期iPhoneはどこに向かうのか?
でまあ、iPhoneユーザーの興味としては、iPhone 5、というか、次期iPhoneがどう対応するかなのです。
ちなみに、巷ではiPhone 5と呼ぶことが多いですが、次のiOSは6になるので、iPhone 6かもしれません。あるいは、iPhone 3Gが3Gに対応したiPhoneという意味でしたから、4Gに対応したiPhone、iPhone 4Gという名前が使えるように、今のiPhoneはiPhone 4Sというネーミングをしたのかもしれません。
上のリンクでご紹介した記事にも書かれていますが、通信処理の心臓部のチップとしては、LTE、TD-LTE両対応の可能性が高いので、次期iPhoneも両対応であることを期待してしまいます。
但し、RF信号を処理するアナログ部の制約もあるので、既に、WCDMA、cdma2000、GSMに対応しているiPhoneが、更に、LTEとTD-LTEにも対応できるのか?ちょっと厳しいような気もします。
iPhoneがTD-LTEに対応しなくて、LTEだけの対応であったら、docomoから出るのでしょうか?これは、docomoとAppleの契約内容に関する、かなりのバトルが予想されます。
docomoか?auか?SoftBank大逆転か?
そうなると、auが漁夫の利を得るのか?
僕の場合、旧ホワイトプラン契約なので二年縛りが無いし、うちの奥さんはSoftBank嫌ってるし、auに乗り換えてしまうかもしれません。
もっとも、近々発表される900M帯の割り当てがSoftBankになった場合、SoftBankも3Gは900M帯に逃がして、2G帯でLTEを始めるかもしれません。
そうなると…いろいろ楽しみですね(^ ^)