オフラインタイプの地図に対応した本格的なカーナビアプリとしては、
https://itunes.apple.com/jp/app/navico-quan-guo-xiang-xi-tu/id378459466?mt=8&uo=4&at=10l8fX&at=10l8fX
が有りましたが、昨年7月に発売されたものの、残念ながらいまだにVICSに対応していません。
そんな中、ダウンロード型の地図とVICS渋滞情報の両方に対応した初めてのカーナビアプリ
が、今年1月に発売されました。
まずはNAVIelite単体のレビューを書こうと思っていましたが、発売から少し時間が経ってしまいましたので、現状のiPhoneカーナビアプリの中でお勧めのnavicoとNAVIeliteの比較レビューを書くことにします。
地図表示が結構違う
こちらNAVIelite
こちらnavicoです。
navicoの方が高精細で滑らかな地図で有ること、というより、NAVIeliteの地図がかなり荒いことが分かると思います。但し、運転中はそんなにマジマジと地図を見ることは有りませんから、地図の荒さが致命的だということは無いです。それに、どちらの情報量が多いかというと、微妙です。
NAVIeliteは横表示しかで来ませんが、navicoは縦表示可能です。
ナビで知りたいのは横方向より、進行方向である縦方向じゃないですかね?カーナビなら横表示でも良いのですが、画面の小さいiPhoneでは、縦表示の方が合っている気がします。
navicoの地図上の文字の大きさは設定で変更出来るので、一番大きなもっとでか字を選んでいます。カーナビに比べるとiPhoneの画面は小さいので、文字は大きい方が良いです。
NAVIeiteは文字サイズ変更出来ません。
検索画面比較
NAVIeliteの検索画面
画面上部に目的地ボタンが常に表示されているので、ここをタップします。
検索方法は様々。画面からしてカーナビそのものという雰囲気です。まさに、カーナビがアプリになった感じ。
名称検索をもう少し詳しく
カーナビによく有る五十音順のかなキーボードを使って入力します。画面が小さいので、カーナビよりは入力しにくいですが、入力を進めて検索が絞られて行くるに従って、入力出来るキーも絞られていきます。
このため、意外と入力は楽です。
設定項目比較
NAVIeliteの設定画面
まずは、音量設定。これが、最大にしても小さい。音楽はガンガン聞こえてるのに、案内の音声は蚊の鳴くような…
これ、このアプリの一番駄目なとこです。聞き耳を立てるなければならないので、運転に集中出来ません。
普通のカーナビ並に、詳細に設定出来ます。
首都高でナビ対決!
川崎市内〜首都高神奈川線大師IC〜首都高中央環状線〜首都高池袋線〜外環道新倉PAを往復しました。
東京近郊にお住みで無い方にはピンとこないでしょうが、特に中央環状線を含んでいますから、恐らく国内屈指のナビゲーションが難しいルートだと思います。
中央環状線を使うと(というより、首都高で東京を通過する多くの場合は使う必要が有るのですが)
- 至る所で右から左からの合流が有る
- 数百m以内に3車線ほど移動する必要が有る場所が有る
- 至る所にトンネルや地下の部分が有って、GPSをロストしやすい
- 目的地へのルートが何通りも有って、何箇所もの分岐が有る
など、的確なナビゲーションがされないと、運転者の疲労が非常に大きくなるんです。
行きはNAVIelite、帰りはnavicoでナビさせました。対決というなら、車二台で同時スタートして、それぞれNAVIeliteとnavicoでナビさせて、どっちが先にゴールか?なんてすべきかもしれませんが、そこはご勘弁m(_ _)m
それにそもそも、NAVIeliteはVICS渋滞情報対応ですが、navicoは非対応なので、首都高のように混雑していて、かつ、ルートがいくつも存在する道路でのナビの勝敗は、勝負する前からついているんです。
今回は、渋滞を回避して早く到着出来るかではなく、正確に、ストレス無く案内してくれるかの比較になります。
まあ、それにしても、早くVICS対応して下さい、navico!
NAVIeliteでナビ
行き先を設定して、案内開始を押すと、ナビゲーション開始です。
川崎大師近辺の分かりにくい道も、交差点から大師IC入り口までの標識からは分かりにくいルートも、とても分かりやすく表示してくれます。
首都高に乗ると、こんなマップに切り替わります。首都高は都市高速の分類だと思うので、一般の高速道路は、また別の表示だと思います。
ナビの指示は、もう一つ手前のでしたが、道路上の標識が銀座方面なのに、ナビの指示は新宿方面だったので通り過ぎてしまいました。次の標識は銀座・新宿となっていて、ナビの指示は新宿方面でした、今度は間違いないだろうと、無事進路変更です。
一度目に曲がり損ねた時のリルートは素早く、ルートを見失うことも有りませんでした。前回のnavicoでのレビューに書いたように、navicoでリルートした時は、勝手に下道と判断してしまうことを繰り返して大変だったのとは対照的です。
様々な分岐を分かりやすく表示してくれます。この辺りの中央環状線は、地下や半地下が多く、GPSをロストしやすいのですが、現在地を見失うことは一度も有りませんでした。
これは、簡易的な地図表示のおかげかもしれません。
今回は通りませんでしたが、一部、地下での分岐とかも有りますから、そんなところは、さすがに対応出来ないと思いますけど。
※後日、環状線と新宿線の分岐のあたり、地下の多い区間を通ったら、やはりロストしました。それでも地上に出ればすぐに現在地に追従しますから、困ることは有りませんでした。地下での分岐は多くはないので、自己判断で動けばいいでしょう。
そして無事、目的地の新倉パーキングエリアに到着です。
VICS対応なのでルートはお任せ、高速上からルートを外れることも有りませんから、安心してナビに従って運転出来ました。
但し、ルート案内の音声が小さい。最大に設定しても囁くかのようです。これは早急に直して欲しいです。
navicoでナビ
さて、一休みしたら、川崎に向けて出発です。
目的地を設定して案内開始。
navicoのマップは高速上でも変わりませんが、分岐は分かりやすく表示してくれます。
料金所のETCレーンもきっちり案内してくれます。
ナビは右の分岐を指示してきましたが、ここはわざと左に行ってみます。すると何と、一度下に下りて、元の方向に向かえとの指示!無い無い。無視して進むと、一瞬、高速を見失って下道を暴走しましたが、今回はすぐに高速にもどって来ました。
そして今度は、普通にリルートしてくれました。ちょっとおかしな指示も出ましたが、何度かのマイナーチェンジで、始めの頃よりリルートのアルゴリズムが改善されたようです。
箱崎などの中央環状線エリアでも道を見失うこと無く、安定してナビしてくれました。
そして、無事、大師ICに到着です。
下道のナビも問題無く、無事、出発地まで辿り着きました。
それぞれの特徴まとめ
NAVIelite
- よく見ると地図が荒い
- 音声案内の音が小さすぎるので、ちょくちょく地図を見ないと、曲がるポイントを見逃す
- 横表示のみ対応
- 分岐点、交差点の案内が凄く分かりやすい
- VICS渋滞情報対応なので渋滞回避がお任せ
navico
- 地図が綺麗
- 音声案内の音が大きいので、あまり地図を見る必要が無い
- 縦表示にも対応
- 分岐点、交差点の案内に問題無し
- 渋滞情報が使えないので、渋滞回避出来ない
- リルートが若干おかしいことが有る
- 検索に時間がかかる事がある
こんな感じです。
僕の感覚では、音声案内の音が大きいこと以外は、navicoに決定的に良いところが見つけられません。せめて、早いところVICSに対応しないと、全く売れなくなるのではないかと思います。
逆に、NAVIeliteは音声案内の音量さえ大きくなれば、大きな不満は無いので、すぐに気付いて対応して欲しいです。
さて、皆さんは
← こっちがお勧め!https://itunes.apple.com/jp/app/navico-quan-guo-xiang-xi-tu/id378459466?mt=8&uo=4&at=10l8fX&at=10l8fX
のどちらを選びますか?!
PNDを買おうか悩んでいるiPhoneユーザーなら、どちらか試してみては如何でしょう!
追記
ドライブプランを立てようとして、NAVIeliteにダメなところが有りました。
このアプリは、スタート地点が現在地前提なのですが、スタート地点を現在地とするか、検索して設定するかを選択出来るようにして欲しいです。
せっかく常に手元に有るiPhoneのアプリですから、車に乗る前にドライブプランを立てたいのです。据え置き型のカーナビと決定的に違うところですね。
この辺り、ナビタイムなどでは、凄く良く考えられていますので参考にして欲しいです。
ぜひ改善をお願いします!