ここ数日で一気に秋到来ですね(^ ^)
これまで暑くてランニングをサボっていた方!あるいは、ランニングでも始めてみるかという方も、今始めないと、今度は寒くなってきますから、再開、開始の期を逸しますよ!
漠然と走るより、記録を残して走った方が張り合いが有るので、せっかくのiPhoneを活用してみて下さい!
これまでiPhoneのランニングのお供、つまり、GPSなどを使って走行ペースや距離をリアルタイムで教えてくれて、その記録を履歴として残してくれるアプリと言えば、RunKeeper Pro(1,200円)、RunKeeper Free(無料)、Nike+iPod(標準アプリとジュースに取り付けるセンサーの組み合わせ)が定番でしたが、GPSに対応して外付けセンサー不要となったNike+GPS(230円)がリリースされていますので比較してみます。
価格
1,200円という価格は、いきなり買うには躊躇しますよね。そんな方には無料版が用意されています。
無料版ですが、お試し版という訳では有りません。広告表示と機能制限が有るものの、十分に使えます。有料版は別アプリですから、アプリ内のデータは引き継げませんが、RunKeeperのユーザーサイトにアップロードしておけば問題有りません。
- Nike+iPod(標準アプリ)
標準アプリなので無料ですが、少なくともセンサー(アップルストアで2,200円)を購入する必要が有ります。このセンサーのバッテリーは、交換も充電も出来ないため、ほぼ毎年買い換える必要が有ります。
その結果、このアプリが飛び抜けてお金がかかることになります。
230円は、RunKeeperの1,200円に比べると随分安いです。もっとも、NIKEはランニング習慣を普及させることによって、シューズやウェアなどのグッズ売り上げをアップさせることが目的でしょうから、このアプリで儲ける必要は無いのだと思います。
以下、基本的には、Nike+GPSとRunKeeper Proの比較になります。
Nike+iPodに関しては、過去のエントリーをご参照下さい。
基本設定
◯ Nike+GPS
先ずは、自分に合わせた設定をします。
初期設定では、「Units of Measure」がEnglishになっていますが、これをMetricに変更して下さい。
これで、距離などの単位がお馴染みのm(メーター)などに設定出来るようになります。
続いて、身長、体重、性別を入力しましょう。これは、消費カロリーの計算などに使われると思われます。
画面表示の向きも設定します。普通は、縦じゃないですかね。走ってる時に使いやすいのは。
Metric設定にしても、距離をkm表示かmile表示か選択出来ます。
走る時はこの曲!という曲が有ればPowersongとして指定して下さい。あまり使わない気がしますけど(^_^;)
既にNike+のアカウントを持っていれば、メアドとパスワードを入力して、Connectを押します。Registerを押して新規アカウントを作成することも出来ます。
アカウントを作らなくても使えるのかは良く分かりませんが、アカウントを作ってデータをアップロードしておけばバックアップになりますし、PCでログインすれば、iPhoneよりも詳細に履歴を確認出来ます。
設定した距離や時間毎に、累積距離、時間、直近のペース(分/km)を音声案内させることが出来ます。英語ですけど。
音声は、女性か男性かを選べますのでご自由に。
使用開始するにはHOMEを選んで下さい。
最初に選ぶと、入力した自分のプロフィールを保存するか聞いてきますので、Save Detailsを選んで保存します。
ロケーションはアウトドアか、スポーツクラブなどに有るランニングマシーンで走るインドアを選択出来ますが、外を走るならアウトドアを選んで下さい。
インドアを選ぶと、iPhoneの加速度センサーを使って速度を計測するようですが、どの程度の精度かは確認していません。
iPhone 4のジャイロスコープを使えば、それなりの精度が出せるのかな??
走り方としては、好きに走るか、時間を決めるか、距離を決めるかを選択出来ます。
◯ RunKeeper Pro
設定項目一覧です。
アカウントをお持ちでなくても、使いたいメアドとパスワードを入力するとこで、新規アカウントが作成されます。
NIKE+GPSと同様に、走行中にアナウンスを入れられますが、こちらは、距離か時間かの何れかを選択します。
全体のiPhoneの設定音量に対する、アナウンスの音量を設定出来ます。音楽を聞きながら走る時に便利ですね。
距離表示は、もちろんメーターにします。
走行時の画面で大きく表示するのを、ペース(分/km)にするか、速度にするかを選べます。
Send Location DataをONにしておくと、計測終了時に自動的に自分のアカウントにアップロードされます。OFFにしておいても、手動でアップロードすることは出来ます。
Make activities publicをONにしておくと、履歴を公開出来ます。ここまでは、公開しても何の問題も無いでしょう。
Make maps publicはOFFにしておいた方が良いでしょう。ONにしておくと、走った軌跡を他人が地図上で確認出来てしまいますので。特に、家の近所を走っている場合には注意が必要です。
Post to TwitterをONにしておくと、アップロードど同時に、自動的にTwitterにツイートされます。
こちら、過去のエントリーもご参考に。
実際に走ってみる
◯ Nike+GPS
今回はBASICを選んでみます。
再生ボタンの様な、緑のマークを押すとスタートします。右上のロックボタンを押せば、黒色中心のロックモード、かつ、低消費電力モードになります。
iPhoneをスリープさせても計測は続けられ、この状態では更に低消費電力なモードになります。
スリープモードでも音声アナウンスは行われるので、ポケットに入れておく時は、iPhoneをスリープにしておきましょう。
アプリによるバッテリー消費を確認したいので、スタート前に、マルチタスクで走っている余計なアプリを終了させて、スタートです。
基本的に、アプリをロックモードにして、更にiPhoneをスリープさせて計測しました。たまに状況を確認するためにスリープ解除はしましたが。
ランニングではなくウォーキングでの確認ですが、なんと、1時間動作させたにも関わらず、バッテリーは1%しか消費しませんでした。
僕の様な遅いランナーがフルマラソンを7時間かけて完走したとしても、このアプリしか使わなければ、7%しか消費しないことになります。途中、メールやTwitter、地図の確認などをしたとしても、予備のバッテリー無しで余裕でいけそうです。素晴らしい!
但し、このアプリでは、走行中(計測中)に確認出来るのは、経過時間、累積距離、直近のペースのみで、トータルのペース、ペース履歴など、細かい情報は見られませんから、本格的なランナーには物足りないかもしれません。
左上のView Mapを押すことで走行軌跡を地図上で確認することは出来ます。
◯ RunKeeper Pro
同様に、マルチタスクで動作しているアプリを終了させてスタートです。
このアプリにロックモードは有りませんが、たまに状況確認をする時以外はiPhoneをスリープさせて計測しました。
同様に1時間のウォーキングでのバッテリー消費は7%と、NIKE+GPSの7倍となりましたが、7時間使ったとしても半分の消費です。
これは、iPhone 3GSの時の半分程度です。
iPhone 4で採用したA4プロセッサーは、GPS計算用の専用コマンドを持っているのですかね?そのため、CPUでブンブン計算していたiPhone 3GSより大幅に低消費電力化されたのかもしれません。
RunKeeper Proでは、走行中に走行軌跡軌跡を地図で確認したり
ペースの詳細履歴や、1km毎のペースを確認したり出来ます。
これだけ出来れば、本格的なランナーのトレーニングにも耐えられるのではないかと思います。
こちら、過去のエントリーもご参考に。
履歴の参照
専用サイト
◯ Nike+GPS
アプリ内やiPhoneのサファリからサイトにアクセスできますが、現状のiPhone用のサイトでは、詳細履歴が確認できません。
http://nikerunning.nike.com/nikeos/p/nikeplus/ja_JP/plus/#//dashboard/
PCのサイトはこちらから
履歴からペースや
走行軌跡を確認することが出来ます。
◯ RunKeeper Pro
こちらは、iPhone用のサイトは用意されていません。アプリ内で十分な履歴確認が出来るからでしょうか。
http://runkeeper.com/home
PCのサイトはこちらから
PCサイトでも、NIKE+に比べて詳細な履歴を確認できます。
こちらもご参考に。
まとめ
本格的にトレーニングするランナーなら、迷わず
RunKeeper Pro(1,200円)
だと思います。速いランナーほどバッテリー消費は気になりませんし、メールやTwitterなどの余計なことをしている余裕もありませんしね。
ランニングに限らず、自転車やウォーキングなど、種目別に集計できるのも良いです。
とりあえず始めてみたい方には
RunKeeper Free(無料)
がお勧めです。アカウントにアップロードした履歴は、RunKeeper Proにも引き継げますし。
すでにセンサーを使ってNike+を利用されている方はもちろん、フルマラソンに出るけど、タイム的に余裕のない方は
Nike+GPS(230円)
がお勧めです。バッテリー消費電力が少ないので、7時間とか長時間になっても予備バッテリー不要です。その間、メールしたりTwitterしたり、写真を撮ったりして、楽しみながらゴールできると思います。
但し、遅いながらもペースを考えながら走ろうとすると情報が少なくて不安です。
RunKeeperならペースの履歴が分かりやすいし、音声案内の音量が大きいのでスピーカーでも聞き取りやすいのです。Nike+GPSは走行中にペース履歴が分からないし、ボリュームをMAXにしても音声案内が少し小さめの音量です。
ランニングだけでなく、ウォーキングやサイクリングも記録したい方は、RunKeeperに決まり。
結局、RunKeeperを選んで後悔することは、まず無いと思います。
おまけ
そんなにバッテリー持たないぞ!
って思われたあなた。
プッシュによる同期を多用してませんか?
僕は、Gmailもスケジュールも1時間毎のフェッチにしています。スケジュールの同期はこの位の頻度で十分ですし、メールは用途毎に使い分けることで、Gmailをプッシュさせる必要は有りません。
経験的に、これらのプッシュを止めることで、バッテリー駆動時間は結構伸びます。