世間の関心は、すっかりiPhone 4に行っていますが、僕はiPad入手したてで、iPhone 4は白待ち状態です。
iPadが我が家にやって来てから一週間経ったところで感想を書いてみます。
一言で言うと、既にしっかりと、家にいる時のメイン端末になりました。
それ以前は、iPhoneメインでした。
でも、iPhoneだと画面が小さいので、見にくいと感じた時にはPCを立ち上げると言った感じでした。
立ち上げるといっても、我が家ではMacBook Proがスリープ状態でリビングに置いてあるので、画面を開けば即時に起動するのですが。
iPadの画面は十分に大きいので、PCを立ち上げるのは、見たいサイトがFlashが無いと見れない場合に限られるようになりました。
◎良いところ
- 何たって画面が大きい
iPhoneは、外に持ち出すには最適なサイズだと思いますが、家で使うには、やはり小さい。iPadを使い慣れると、iPhoneは明らかに見にくくて、小さいiPadに見えてきます。
「ただの大きなiPhone」とも言われるiPadですが、この表現は有る意味正しいです。
それは逆に言えば、iPhoneの大きな可能性が、画面の小ささが故にスポイルされていたということです。
大きすぎるという意見も有りますが、僕は、これより小さいと、iPhoneとの違いがよく分からなくなると思います。
- 文字入力は、そこそこ快適
キーボード相当とはいいません。物理的にキーボードが無いので、ブラインドタッチも不可能です。
でも、少し使えばそこそこ高速に入力出来ます。iPhoneのフリック入力には非対応なので、そこはご注意を。フリック対応しても良いと思うのですが。
iPhoneでも、iPhone OS3までは、日本語変換が酷かったのですが、iOS4で改善されています。iPadでは、これに先立って改善された様です。
iPhone購入以来、ずっとATOK搭載を待ち望んでいましたが、もはや必要無さそうです。
- やはり期待は電子書籍
Apple純正のiBooksは、日本では、まだこれからですが、i文庫HD(700円) や、群雄割拠になりつつ有る日本の有料電子書籍サービスのうち、良いタイミングでiPhoneでの雑誌配信サービスから始めた MAGASTORE(無料) は、
iPhoneでは、「まあ読めるかな」程度でしたが、
iPadでは、「快適に読める」レベルになっています。
これは、画面が大きくなったお陰です。
こちらお馴染みのi文庫HDで、夏目漱石の「我が輩は猫である」を表示してみました。
文字サイズも変更自在なので、これは既に紙を超えています。縦にすれば1頁表示になります。
最新刊をこんな感じで読めるようになる日が待ち遠しいですね。
日経ビジネス 特別編集 「iPadで変わる未来」をMAGASTOREで表示したものです。
こちらも、縦にすれば1頁表示になります。
ページ送りに少し難が有るので、i文庫HDをよく研究して欲しいですが、現時点でも紙の置き換えに十分なり得ます。
i文庫HDは完璧に見えますが、レイアウトが画一的なので、作者、出版社側からは不満が有るかもしれません。
MAGASTOREは、紙媒体からの過渡期の産物に見えます。
試行錯誤は、まだまだ続きそうですが、ぼやぼやしてると、iBooksに持ってかれてしまいます。AmazonのKindleも乗り込んで来るでしょう。
- ブログ更新も快適
このエントリーも、iPad + はてな touchで書いています。
その他のiPhoneアプリを出しているブログサービスも、iPhoneアプリで対応出来るのではないでしょうか。確認してみては如何でしょう。
iPadから「はてなtouch」で投稿
http://d.hatena.ne.jp/narinarissu/20100624/1277382595
Seesaaや、その他でも、XML-RPCに対応したブログであれば、BlogPress(350円) が既に、iPadに対応しています。
BlogPressを使ってiPadから投稿
http://narinarissu.seesaa.net/article/153595911.html
- バッテリーの持ちが良い
僕の様に持ち出さないでリビングなどで使う使い方では、数日に一度の充電で済みます。
△イマイチなところ
- PCが必須
iPhoneユーザーの私でさえ、iTunesはクラウド化して、PCから解放して欲しいと、ずっと思っています。
iPhoneユーザー以外からすると、かなりビックリな仕様です。ジョブズはPCを置き換えると言ったから、iPadとともに、iTunesのクラウド化も実現されるのだと思っていました。
この問題の解決には、それほど時間を要さないと信じたいところです。
- Flash非対応
これは、もう、未対応でなく、非対応、つまり対応されることは無いのでしょう。
ジョブズが何と言おうが、今現在、Flash対応してくれないと、トップ画面すら表示出来ないサイトが有ることは事実です。
ジョブズの大人げない対応には、ちょっとガッカリ。
- 重い
欧米人には問題無いのかな。それに、本を何冊も持ち歩くのに比べれば軽いことも確かです。
そうは言っても、手だけで持ち続けてると腕が疲れて来る重さで有ることを否定する人はいないでしょう。
うちにあるキッチンスケールを使って、身近な物を測ったところ
重さ | |
---|---|
iPad | 696g |
iPhone 3GS | 147g |
248 頁の新書 | 430g |
ミシュラン東京 2008(415頁) | 367g |
421頁の文庫本 | 219g |
こんな感じでした。
イメージ湧くでしょうか。
新書本と文庫本を一冊ずつ持つより重いです。
あと200g削って、3分の2の重さになれば文句は有りませんね。なかなか厳しい目標ですが。
日経エレクトロニクスあたりのiPad分解記事に依れば、iPadの重さには、液晶保護用の強化ガラスの影響が大きらしいです。こういうのは、日本メーカーの出番だと思うのですが、何処か頑張ってくれませんかね。
採用されれば、物凄く大きなビジネスになりますし。
iPad 2では、改善されることを期待します。
- マルチタスク未対応
iOS4に慣れると、やはりマルチタスクは便利です。切り替えの速さはもちろん、表示中、編集中の画面に戻れるのは快適です。
これは、iPadのiOSがアップデートさられば解決しますけど。
以上、iPadはまだまだ発展途上ですが、ソフトで解決できる点も多いですし、理解の上で購入すれば、後悔しないと思います。
そもそも、WindowsにしてもMacにしても、PCにしたって、欠点の無い物なんて有りませんし。