なりなり日記

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10/25(土) 突然の発症

突発性難聴の発症から、治療の過程を記録に残そうかと思います。


2008/10/25(土) この日は朝からゴルフコンペで山梨県の都留へ。スタートから間もなく、カートに乗っている時に、突然、山に登った時の ような、耳がキーンとする感じに襲われた。
まあ、確かに山にきているので、そのせいだろうと耳抜きをしてみた。

この時は、両耳にきたような気がした。右は改善したが左は直らない。何度かやってみるも変わらないので、まあ、そのうち治るかと諦めた。

そのまま、コンペ後のパーティになっても治らず、同席していた人に、耳の穴を触っ て音がするかと聞かれ、やってみたが、何も聞こえない。

この時点で、音が一切聞こえていないことを自覚した。それ、突発性難聴じゃないのかと指摘され、ことの重大さに青ざめた。この時は、右耳も音が割れているような気がした。
目眩とかは無かったが、念のため、友人に運転を代ってもらって帰宅した。

父の友人に医師がいたため、すぐに相談。翌日は聴力検査が出来ないこと、突発性難聴は、1,2日の処置開始の遅れは特に影響がないとのことだったので、月曜日に会社を休んで診察にいくことにした。

しかし、この後、症状は悪化、目眩、耳鳴り、嘔吐に苦しんだ。

10/27(月) 大学病院に行く

目眩とバランス感覚低下のため、一人ではまともに歩けない状態で、大学病院に向かった。

診断結果は、突発性難聴。

右耳は正常だが、左耳は全く聞こえていないとの診断。重度の難聴、又は、ろう状態とのこと。突発性難聴としてもかなり重症で、発症2日後の治療開始は十分に早いものの、聴覚の回復は厳しいと言われた。

左耳の聴覚は、500Hz以上は100dB以下。
良く知らないが、正常と言われた右耳が0〜10dBなので、自分の感覚同様、全く聞こえていないのだということは分かる。


※後から分かったんですが、↓はscale out、測定不能を表すものでした。


目眩とバランスを失っているため、即座の入院を勧められた。自分的にも自宅に帰る元気も無い状況のため、そのままま入院。会社は大丈夫かとも聞かれたが、そこは大企業。ぼく一人がいなくても、何とかなる、っていうか何とかしてくれ。それどころではない、左耳の聴覚を一生失おうとしているのだ...

すぐに、ステロイド点滴、血流を良くする点滴(デフィブラーゼ)を受ける。同時に、神経まひの改善薬(メチコバール)、めまいの改善(アデホスコーワ)、血流を良くする薬(カルナクリン)の3つの服用を開始。

11/3(月)

ステロイド点滴と3つの薬の服用。

ステロイド点滴の成分を確認してみた。生理用食塩水250ml、デカドロン2mg/0.?
デカドロンがステロイドなんですね。

デフィブラーゼ100ml(点滴三回目)。

入院して一週間。左耳の聴覚は全く改善しない。このデフィブラーゼ点滴で効果が無かったら、ここでの治療は限界だな...

11/4(火)

聴覚検査するも、改善無し。

担当の先生は、デフィブラーゼ点滴を続けることは可能とも言われたが、効果が出る可能性は殆ど無さそう。

この病院では行っていない、高圧酸素療法を受けてみたい旨を伝え、紹介状を書いてもらって、退院の方向でお願いした。

先生的には、良くなることをお祈りしていますってことで、もはや打つ手なしということが、表情からも伺える。

11/6(木)

血液検査の結果、問題がなかったため、退院。

結局、左耳の聴力は全く改善しないままの退院となってしまった。
耳鳴りは相変わらず。バランスは正常の範囲内と言われたが、もともと自信の有った僕からすると、かなり悪い。ゆっくり歩かないと怖い...

外は雑音が多く、辛い。地下鉄は地獄だ。耳鳴りで頭が割れそうだ。何とか家にたどり着くも、力尽きた。とても、普通には生活出来ない。。。

11/7(金) 高圧酸素治療に望みを託したが...

大学病院で紹介してもらった、高圧酸素治療の出来る病院へきた。

しかし、3分ほど話をしただけで、症状と治療歴からして、入院したとしても、自覚できるレベルの回復は有り得ないとの説明を受けた。人には、もう治らないよと話しつつも、「可能性はありますから、入院して頑張ってみましょう」くらいの言葉を期待して、入院グッズを担いで来た僕の目の前は真っ暗、思考停止、涙が浮かんできた...

15年、突発性難聴の治療をしているが、このレベルから聴力が回復した人は、一人もいないと言われてしまった。発症2日後に入院して2週間治療しても100dBという僕の症状は、それほど重いものらしい。

それでも良ければ、希望すれば、二週間入院しての高圧酸素治療は可能だと。

よく考えてみますと言い残して、診察室を出た。

無理と言われての二週間の入院は辛すぎるので、外来で高圧酸素治療の出来る、労災病院に行ってみることにした。突発性難聴発病2週間を過ぎた患者は、半日治療の平日2週間連続治療をするらしい。星状神経ブロック注射も、ここと提携している病院で受けられるようだ。

姉が心配して、病院の地域医療連携センターやら何やらで、調べまくってくれた。ありがとう。

もはや、左耳が聞こえるようになる期待はしていないが、せめて少しでも改善してくれれば、耳鳴りや、バランスの悪さなどが改善されるのではないかという、藁をもつかむ思いだ。左耳が聞こえないだけであれば、ほぼ、元の生活に戻れるはずだ。